広告を見てください。
その広告にはキャッチコピー、付いていますか?
キャッチコピーとは
キャッチコピー、キャッチフレーズとは、主に商品や映画、作品等の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられる文章、煽り文句のことです。
1文、1行程度のものから、数行に亘る物まで数多くのキャッチコピーがあります。
商品広告や宣伝においては、キャッチフレーズが商品の印象を決め、その出来不出来が商品自体の売れ行きすらをも左右する要因として重要視されるのです。
色々なキャッチコピー
- コーポレートスローガン
個々の商品ではなく、企業のイメージや経営方針を表したものを、特に「コーポレートスローガン」と呼びます。
なお、企業によっては「タグライン」「コーポレートステートメント」「ブランドプロミス」と表現する場合があります。
- 著作物としてのキャッチコピー
一般に、キャッチコピーは短いものです。
当該キャッチコピーが充分に短く普通に使われる言葉をたまたま商品広告などに使ったというケースでは創作性に欠けるものとして著作物に該当しないとされています。
例えば「野菜ジュースで健康になろう!」など、[野菜ジュース]と[健康]は意外性もなくあっさりと結び付きます。
「生クリームで健康になろう!」でしたら結構驚きがありますね。
兎も角、[野菜ジュース]と[健康]の意外性がないのは、見た瞬間わかりやすいのでキャッチコピーにはなるでしょうが、基本的に[著作物]としては成り立ちません。
しかし、ある程度の長さを持つ場合には著作物性を帯びる場合があることは否定できません。
キャッチコピー、キャッチフレーズ、スローガンと称するものが全て著作物に該当しないということではなく、ケースバイケースで著作物性があるか判断されることに注意しなければなりません。
- 商標としてのキャッチコピー
キャッチコピーは、商標法や不正競争防止法により、商標としても保護されることがあります。
ただし、キャッチコピーが商標として保護されるには、商標法上の登録要件を満たすことが必要です。
つまり、自他商品識別力を有するキャッチコピーでないと商標登録はできません。
この点において、商号や商標を含むことにより、あるいは長年にわたって広告宣伝に使用された結果、キャッチコピー自体から商品やサービスの出所を需要者が認識できる状態に至っているものを除き、多くのキャッチコピーは商標としての機能を発揮しないといってよいでしょう。
もしキャッチコピーを企業、あるいは商品独自のものにしたいのであれば、同じキャッチコピーを長年使い続け、多くの顧客に認識させることが必要です。
考慮すべきこと
キャッチコピーはその宣伝したい商品に合わせて考えることが大切です。
さらに、どこへ載せる宣伝なのか、ということも考慮しなければなりません。
じっくり読んでくれる可能性のある雑誌などの媒体なのか、ビルの外壁に設置されている映像などの一瞬ですれ違う媒体なのか、ということによってもキャッチコピーは七色に変化します。
キャッチコピーのわかりやすさも、あるいはわかりにくさも、全て戦略のひとつなのです。
引用参考 キャッチコピー