2021.09.14

最新自販機から読み解くマーケティングヒント

こんにちは。久しぶりの愛幸ブログ更新となりました。

最近、自動販売機で飲み物は買いますか?
普段通り過ぎてしまう自動販売機(以下、自販機)が進化していることをご存じでしょうか。

日本は自販機における年間売り上げが世界一を誇るほどの自販機大国。

駅やオフィスはもちろん、街中のいたるところに設置されていますよね。

そんな自販機は実は、機能的で世の中のトレンドや需要が反映し続ける画期的な機械なのです。

今回は最近話題のおもしろい自販機からマーケティングヒントを読み解いていきます。

<AIを使った自販機>

ビッグデータを活用する動きが自販機にも見られています。

気象データや設置場所によっての売れ筋商品のデータを収集します。ICカードでの購入者で個人情報を入力していれば性別などもわかります。

購入時に得られる大量の情報に基づき最適な商品ラインナップを揃えることができます。

また顔認証技術を使い、お客さんひとりひとりにおすすめを提案する機能が搭載された自販機もあります。

自販機に装着されたカメラにより、年齢や性別を見極め、おすすめを紹介してくれます。

中には可愛らしいキャラクターが案内してくれるものもあります。

JR東日本が展開している「AIさくらさん」は現在山手線5駅で実験導入されています。

参考サイト:https://tifana.ai/aivendingmachine#whatsit

<駅ナカで花束が買える自販機>

小田急線新宿駅に登場。日比谷花壇とランドフローラの共同企画による「花の自動販売機」です。

価格は500円~3000円。500円の商品は一輪のお花。日によって違うお花が楽しめます。通勤・通学、買い物ついでに時間を気にせずお花を買え、女性のみならず普段花屋に足を運ぶのをためらってしまう男性客にもヒットしているそう。

人気商品は、花みくじ付き「フォーチュンフラワー」。おみくじで「満開」が出れば季節の花1本と交換可能というワクワクする仕掛けつき!

空気のクッションで保護されているので込み合う電車の中でもつぶれずに持って帰ることができるのが嬉しいです。ターミナル駅ならではのポイントでしょう。

接客がないため、非接触で安心。コロナ禍の需要に合ったサービスです。

お花のサブスクも話題になりましたが、新たな販売スタイルの登場でよりお花を買いやすく贈りやすくなりそうです。

9月30日(木)までの期間限定なので、気になる方はお早めに。

参考サイト:https://www.atpress.ne.jp/news/266095

<新鮮なサラダを買える自販機>

24時間いつでも健康的なサラダを購入できるサラダの自動販売機「SALAD STAND(サラダスタンド)」。

こちらはオフィスの冷蔵庫にサラダや果物、総菜を週がわりで届ける置き型社食サービス「OFFICE DE YASAI」を手掛ける株式会社 KOMPEITOの新規事業。

実験的導入として秋葉原のコワーキング施設に設置されているサラダスタンドでは、有機・無農薬野菜にこだわり栄養バランスを考えた主食として満足できるサラダが特徴です。

とはいえど、自販機にサラダって、新鮮を保つことはできるの?売れ残りによるフードロスが心配と思いませんか。

そんな心配はAIセンサーが解決してくれます。

A Iセンサーを利用して自販機周りの人の通過数・滞留数を計測し、そこから得た情報と購買データ・賞味期限・時間を組み合わせ、ダイナミックプライシングを構築。自販機の商品情報・在庫情報はクラウド上で確認・変更が可能なため、商品が売れにくい時間帯は価格を下げて売れ残りをなくすなどの変更調整も遠隔で可能。売れ筋商品の分析から納品個数の決定までを一連の機能として構築予定とのこと。

購入方法は完全キャッシュレス。オフィスはもちろん駅や病院など、現代人の食生活をサポートする食の自販機は様々な場所で役立ちそうです。

参考サイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000015058.html

<まとめ>

キーワードは「体験」と「パーソナライズ」。商品を買うに付加価値をつけたサービスが特に注目を集めています。またAIやビッグデータを活用し、売れ筋や商品在庫が確認、需要に合った供給が可能になりフードロスが可能になります。

このように自販機は可能性が無限大。コロナ禍でフードデリバリーが増えましたが、これからは自販機でテイクアウトする機会も増えてゆくでしょう。